記憶の追憶
もう、あの日のことも
記憶が霞んでいる。
恐らく10歳前後の年
小学3~4年生の頃
あの日の朝、
記憶が無かった。
話しかけて来る
姉弟を名乗る知らない子たち
話しかけて来る
親を名乗る知らない人
目覚めた場所が
本当に居て良い場所なのか
あらゆる物が謎で
あらゆる物が新鮮だった。
ただ
肌寒さが今でも記憶にある。
頭の中に聞こえる不思議な声、
彼だけは信頼ができた。
彼が言うから
家族の名前を知る事ができた。
学校と言う物に通うことも、
色んな言葉の意味が分かった。
もしも母親を名乗る人物だけでは
朝の時間に私が知らなければない事は
意味が分からないままだっただろう。
全て声のヌシのおかげだ。
それでも
私は記憶が消えた事に
当時
ショックを受けた
学校にはキャパを超える
登場人物が居た
全員の名前と顔は憶えられずに卒業した
でも、もう
記憶が無くなるのはイヤだから
30人ほどの同級生だけは記憶した
なぜなら友達だから。
しばらく
彼という声の存在に従った
彼は私を守ってくれる存在だった。
私は彼の一部なら
帰らなくてはならない、
彼の意思の中に